2013年12月25日水曜日

タンザニアからの実況中継~その④ 栽培報告

皆様ご無沙汰しております。
師走ですね・・・。

何かと忙しく、
私がいる研究室でも、
皆、卒論・修論・博論の取りまとめに向けて、
最後のラストスパートに入っています。

皆が長い年月をかけて努力を積み重ねてきた成果が
結実する瞬間というものは、毎年見ていますが良いですね。

さて、タンザニアの富田君から、報告をもらったのでUPします。
このルーピンの収穫のために、
私も年明けに再度タンザニアへ向かいます。

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こんにちは、富田です。

タンザニア滞在も、残すところあと1カ月を切りました。
残りの滞在期間中、体調を崩すことなく、ルーピン達と共に頑張っていきます。

さて、まずはしばらく報告できていなかった、当初の計画通りに栽培しているカウピー、キマメ、ルーピンの現状を報告させていただきます。


まずは、カウピーから報告します。



現在、栽培62日目。高さ22cmほどの大きさに育っています。
しかし、ここ3週間ほど、大きさと葉の枚数に変化がないため、今後どう成長していくのか、不安もありますが、様子を見ていきます。

続いてキマメ。



栽培日数58日目。
だいぶ成長しました。
高さ41cmほどにまで成長しています。

毎週徐々に大きくなっていくキマメ。今後の成長が非常に楽しみです。
また、バイオマスだけでなく、根圏土壌での化学性の変化(pH変化やリン画分の変化など)が気になるところです。

そして、ルーピン。



写真の撮り方が、カウピー、キマメとは異なりますが、
ルーピンに関しては、葉の量に大きな変化が生じたので、このような写真をアップしました。

現在栽培60日目。ルーピン達が感染したのが、栽培3週目(栽培21日)ごろでした。それから、大きさの成長はストップしていまっていたのですが、最近、葉の量に変化が現れました。
ご覧の通り、土壌表面に病気で枯れてしまった葉が写っていますが、
一時期、ルーピンの葉の量が著しく減少しました。

しかし、栽培5週目(栽培35日目)以降、葉の量が増加し始めました。

日本に滞在していたときに行った実験で、
葉の量が著しく増加していき、開花した。

という栽培経験があるため、
今後、感染しているものの、開花してくれるのでは!?と、期待しています。


そして、前回、もう一度同じ実験系を作製し、やり直す、と報告させていただいてから、
はや1週間が経過しました。

やり直しの実験系の様子が以下のようになります。







様子は、初めてブログ投稿させていただいたときと同じ様子です。
病気にかからないよう、農薬処理は行ったので、
今後、立派に育ってくれることを期待しています。


それでは、最後に私が滞在している近くの市場の様子をアップさせていただきます。



バケツやポリタンクが山の様に積み上げられています。
この様な商売の仕方で食べていけるのかな?

なんでバケツを売ろうと思ったのか?などとも思いますが、
どの店もこの様な感じで、特定の商品のみを大量に仕入れ、販売している店が大半です。

市場や街、大学内や人々の生活を見て、
いろいろ感じ考えさせていただいています。


それでは、今回の報告はこの辺で。
また報告させていただきます。


富田

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2013年12月10日火曜日

タンザニアからの実況中継~その③非常事態発生、および宣伝

さてさて皆様

ご無沙汰しております。

実は先日来、タンザニアでのポット試験に問題が発生していました。
まずは下の富田君からの報告をご覧ください。

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こんにちは、富田です。
しばらくブログ報告ができず申し訳ありませんでした。

実は、前回ブログ報告をしてから
今回の報告までの間で、だいぶショッキングな出来事が生じてしまいました。

というのは、・・・ルーピンが病気にかかってしまったことです。





 


播種してから3週間たったころに、この病気が発症しました。

症状は、

① 根元が茶色く変色、根もとに近い側軸から生えてる葉が
黄色く変色し茶褐色の斑点が生じる、

② 葉が黄色くなる、あるいは斑点が生じた後は、
葉が枯れるて落葉する。

といった症状です。

発症後、農薬で対処していたのですが、
進行はとどまらず、徐々に感染は拡大。

現在では、もう感染していないルーピンがいないといった状態です。
病気が発症したときに、
カウンターパートの先生に相談し、
現地の植物病理学の先生に病気の原因を解析していただきました。

その結果、
病原菌は『Pythium』という
フハイカビが原因だということがわかりました。

ちなみに、このカビについて、簡単に解説しますと、
土壌中および水中に存在する菌で、
陸上においては植物の病原菌になる菌です。

加湿状態を好み、
感染方法は、菌糸が根から侵入し、感染。

感染した植物は、苗立枯病などを発症する。
というような特徴をもつ菌だそうです。

病気が発症した結果、
ルーピンの生育がストップ、または死んでしまった個体が生じた結果、
当初の計画で予定していた、
ルーピンを栽培しているポットの数が半数にまで減ってしまいました。

そこで、杉原さんと相談した結果、

「栽培日数は30日程度になるけど、
良い結果が得られるかもしれないし、もう一度栽培し直そう!」

ということになり、新たな栽培することとなりました。
(カウピー、キマメは栽培を継続しています。)

ということで、
ここ最近はポットの作製等、再度栽培するための準備をしていました。
(たまたま、再準備の時期に、タンザニアの僕が滞在している場所に、
同期が一人と先輩一人がおり、その二人にも準備を手伝っていただきました。
先輩、同期に感謝です。)




まさか、またもポット120個とご対面することになるとは。笑

ともあれ、
今回は、Pyhiumに有効だろうという農薬
カウンターパートの先生が教えてくださった農薬、現地購入)で、
ルーピンの種を処理してから、
ルーピンを栽培することとしました。

次は上手く育ってほしいものです。

かつ、これから4週間の成長が楽しみです。

少しばかり暗いお話になったかもしれませんが、
次回からまた明るい報告をしていきたいと思います。
以上、タンザニアから近況報告でした。
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というわけで、
全てのルーピンが枯れたわけではないのですが、
色々な処理(例えば異なる窒素施肥量など)を施したものは、
処理数が減ってしまっています。

今回の実験結果だけに執着するのではなく、
この先(数年、数十年)に行える実験計画を考えると、
実際にフハイ菌を殺菌する農薬の効果検証や、
水遣りの方法(頻度や量など)の確立など、
極めて地道な一方で当然重要な栽培技術の確立のためにも、
もう一度、栽培試験をやり直してもらうことにしました。

日本でもかなり対策や準備を検討してはいたのですが、
やはりこういうたぐいのものは実際に現地でやってみてこそ
初めて判ることが多いなぁ、と痛感します。

ともあれ頑張れ!富田君!!

また報告します!

杉原

P.S.

別件ですが、下記宣伝です。

来る12月21日(土)に、
私が所属している研究室の研究成果を一般の人向けに紹介します。


かなり大きなタイトルですが、
私の雇用主である舟川晋也教授の、
でっかいアイデアを、
そのアイデアの発見に至るまでの道のりやその成果とともに紹介します。

私も当日は発表者として参加することになっています。

また、他の学部の研究室の方々も発表をされるので、
極めてバラエティに富んだアカデミックデイになっています。

興味のある方や時間のある方は、
是非いらしてみてください。

お待ちしております!