2013年12月10日火曜日

タンザニアからの実況中継~その③非常事態発生、および宣伝

さてさて皆様

ご無沙汰しております。

実は先日来、タンザニアでのポット試験に問題が発生していました。
まずは下の富田君からの報告をご覧ください。

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こんにちは、富田です。
しばらくブログ報告ができず申し訳ありませんでした。

実は、前回ブログ報告をしてから
今回の報告までの間で、だいぶショッキングな出来事が生じてしまいました。

というのは、・・・ルーピンが病気にかかってしまったことです。





 


播種してから3週間たったころに、この病気が発症しました。

症状は、

① 根元が茶色く変色、根もとに近い側軸から生えてる葉が
黄色く変色し茶褐色の斑点が生じる、

② 葉が黄色くなる、あるいは斑点が生じた後は、
葉が枯れるて落葉する。

といった症状です。

発症後、農薬で対処していたのですが、
進行はとどまらず、徐々に感染は拡大。

現在では、もう感染していないルーピンがいないといった状態です。
病気が発症したときに、
カウンターパートの先生に相談し、
現地の植物病理学の先生に病気の原因を解析していただきました。

その結果、
病原菌は『Pythium』という
フハイカビが原因だということがわかりました。

ちなみに、このカビについて、簡単に解説しますと、
土壌中および水中に存在する菌で、
陸上においては植物の病原菌になる菌です。

加湿状態を好み、
感染方法は、菌糸が根から侵入し、感染。

感染した植物は、苗立枯病などを発症する。
というような特徴をもつ菌だそうです。

病気が発症した結果、
ルーピンの生育がストップ、または死んでしまった個体が生じた結果、
当初の計画で予定していた、
ルーピンを栽培しているポットの数が半数にまで減ってしまいました。

そこで、杉原さんと相談した結果、

「栽培日数は30日程度になるけど、
良い結果が得られるかもしれないし、もう一度栽培し直そう!」

ということになり、新たな栽培することとなりました。
(カウピー、キマメは栽培を継続しています。)

ということで、
ここ最近はポットの作製等、再度栽培するための準備をしていました。
(たまたま、再準備の時期に、タンザニアの僕が滞在している場所に、
同期が一人と先輩一人がおり、その二人にも準備を手伝っていただきました。
先輩、同期に感謝です。)




まさか、またもポット120個とご対面することになるとは。笑

ともあれ、
今回は、Pyhiumに有効だろうという農薬
カウンターパートの先生が教えてくださった農薬、現地購入)で、
ルーピンの種を処理してから、
ルーピンを栽培することとしました。

次は上手く育ってほしいものです。

かつ、これから4週間の成長が楽しみです。

少しばかり暗いお話になったかもしれませんが、
次回からまた明るい報告をしていきたいと思います。
以上、タンザニアから近況報告でした。
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というわけで、
全てのルーピンが枯れたわけではないのですが、
色々な処理(例えば異なる窒素施肥量など)を施したものは、
処理数が減ってしまっています。

今回の実験結果だけに執着するのではなく、
この先(数年、数十年)に行える実験計画を考えると、
実際にフハイ菌を殺菌する農薬の効果検証や、
水遣りの方法(頻度や量など)の確立など、
極めて地道な一方で当然重要な栽培技術の確立のためにも、
もう一度、栽培試験をやり直してもらうことにしました。

日本でもかなり対策や準備を検討してはいたのですが、
やはりこういうたぐいのものは実際に現地でやってみてこそ
初めて判ることが多いなぁ、と痛感します。

ともあれ頑張れ!富田君!!

また報告します!

杉原

P.S.

別件ですが、下記宣伝です。

来る12月21日(土)に、
私が所属している研究室の研究成果を一般の人向けに紹介します。


かなり大きなタイトルですが、
私の雇用主である舟川晋也教授の、
でっかいアイデアを、
そのアイデアの発見に至るまでの道のりやその成果とともに紹介します。

私も当日は発表者として参加することになっています。

また、他の学部の研究室の方々も発表をされるので、
極めてバラエティに富んだアカデミックデイになっています。

興味のある方や時間のある方は、
是非いらしてみてください。

お待ちしております!

2 件のコメント:

  1. なるほど。。しかし、実験全体の計画が狂ったのは、残念ですね。
    とはいえ、現実にアフリカの農業の未来を長く見据えての努力ですから、
    丁寧に現状に対処して頂きたいですね。
    逆に、次の良い報告が楽しみになりました。

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  2. 中原さま
    コメントありがとうございます。
    そうなんです。。。
    今回の病気に関しては正直、計算できていなかったのでショックですが、
    これにめげることなく、かつ、この失敗をきちんと消化したうえで、
    今後の研究を着実に進めていきたいと思います。

    とりあえずはできることからコツコツと、
    とともに、攻める部分は攻めた実験をしていきたいと思います。

    これが来年の抱負ですね(笑)
    頑張りますので今後とも宜しくお願いします。

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